キングダム・オブ・ヘブン

vamosmoro2005-06-08

本日やっと、「ロード・オブ・ザ・リング」好きとしては必須の、オーランド・ブルーム主演の「キングダム・オブ・ヘブン」を見てきました。公開から何週間かたっているにしても、映画館ガラガラだったのですが、興行成績はどうなんでしょう・・・。ネタバレバレですので見る予定のある方、あるいは、ちゃんとした映画評を求めている方はパスしてくださいね。
予想に反して、よかったです!断然、トロイより好きです(オーランドがどうとかじゃなく映画が)。監督のリドリー・スコット(3・4本しか見ていない)、ラッセ・ハルストルムに続き、これから彼の名前で映画を見ることにします。なんせ映像がキレイ。それだけで充分なんですが、オーリーもやたら美しい。光の当て方、撮る角度かなり計算されてるとみました。で、音楽も好みです。賛美歌(グレゴリオ聖歌?)風の歌唱付きの曲をバックにした鉄の仮面をつけた(ハンセン病のため)ボードワン4世(ずっと仮面なのに、エドワート・ノートンがやってるらしい)のシーン、泣けそうでしたわ。

オーリーの主役に関しては、かなり手厳しい意見も多いみたいですが、私は「オーラのない主役ぶりには好印象」に賛成です。ストーリーに起伏がないというか脚本がイマイチという意見に納得もしますが、サラディンイスラム王)とボードワン4世(エルサレム王:キリスト教)の戦いと講和・・・という史実をあつかっており、おまけにオーリーのバリアンも実在の人物・・・あんなものでしょう。
劇中の言葉でいうと「宗教とは単なる言葉」なのに人を救うはずの宗教を巡って異教徒と殺し合うという矛盾がテーマであり、監督は現在の問題と連動して観ることは勧めていないようですが、どうしても、現在の中東情勢に関する多くのメッセージが込められていると思わずにはいれません。
ネタ的には、

  • オーランドの鍛冶屋、さすが2度目慣れた手つきです!
  • オーランド、またまたよその奥さんとデキちゃいます。で、なんと、トロイでオーランドのパレスに奥さんを取られたブレンダン・グリーソンは、今回同じく奥さんを取られるマートン・ソーカスと女房盗られた恨みのせいか(なことは、ありませんが)手を結んでおります。
  • イギリス俳優好きとしては、リーアム・ニーソンがオーリーのお父ちゃん役でシブく出るのもうれしいです。
  • 戦いのシーンは、まちがいなくLOTRのヘルム峡谷のシーンを思い浮かべます。
  • 最後は、ラストサムライの最後を思い浮かべたりもします・・・かな?

が、私は10点満点で8点付けるかな・・・。世界史の十字軍とかの知識あったほうが断然よくわかるんでしょうが、ほとんど忘れていてもあとでどうだったっけ?と調べてみたくなる(まるで私)ので大丈夫です。ま、好きか嫌いか好みの分かれる映画だと思います。