BBC sport チーフ・スポーツライターのPhil McNulty氏のパリー退任に関するブログから

vamosmoro2009-02-28

『Parry loses power battle』 BBC sport
興味深いところを抜書きします。

ベニテスの思い通りになったと言われるだろうけど、パリー退任は、ラファとの関係よりオーナーの一人ヒックスとの関係に基づくものだと確信している。
(去年の4月、アーセナルとのCLの対決を控えた大切な時期のヒックスの”パリーは経営能力に欠ける”とした退任要求の手紙が記憶に新しいです。あの時は、もう一人のオーナーであるジレットがパリー側についたので、退任にはなりませんでしたが。今回のこと、ジレットは悲しんでると思うが、クラブの内部には今回のことがオーナー2人をある種の和解に導くのではないかと思ってる人もいるとのこと。で、パリーはチームに残りたかったけれど、相容れない2人(ヒックスとパリー)であるため、2人の内どちらかが去らざるを得ず、クラブのために身を引いたということみたい。ラファは、ボロ戦前のプレスカンファレンスで、「(退任は)オーナーとパリーとの間での決定。シーズン終了まで力を合わせて頑張る」と言ってます)。


DIC(Dubai International Capital)のオファーを退け、アメリカ人の共同オーナーにクラブを売却する決定をしたとしてパリーは公に批判されているが、それは間違いであり、現在のオーナーに売却を決定したのは、パリーに対抗する株主の決定である。


リバプールに在任中のパリーにずっと接してきた筆者は、パリーを、正直で、仕事熱心で、スポットライトの当たるところから離れたところで仕事に取り組むのを好む控え目な経営者だと。彼は生涯にわたるリバプールファンで、リバプールの議論される不利益をぐずぐず先延ばしにした人物とのイメージを持たれているが間違い。彼はフットボール界では、とても尊敬されており、クラブを去るとすぐに求婚者(仕事のオファー)があるだろう。*1

このPhil McNulty氏は、心情的にかなりパリーに好意的な人物のように思いますが、彼によると、ダテにビッグクラブで10年以上もCEOをやってるわけではない人格者みたいで。パリーは、ロード・オブ・ザ・リングのビルボ・バギンズにしか見えず(はは)、イマイチぱっとせんおっさんやな〜と思ってました。ごめんなさい(笑;)。このご時勢には人が良いだけでは腹黒いやり手にはなれなかったというところなのかもね。しかし、ラファを連れてきたのは彼ですし、クラブにとってもパリーにとっても前向きな結果になることを祈るしかないです。

*1:すでにイングランドのワールドカップ2018年大会招致委員会を率いる噂もあるみたい